良質な街コンとは?
こんにちは。
アニ街コンの中の人です。
前回のつづき
「良質なイベントとは?」についてです。
参加者のみなさんの立場になって理想のイベントを考えてみたいと思います。
みなさんには架空の街コンに参加するアニ子さんとアニ夫さんというキャラクターを通して、2つのストーリーをお読みいただきます。
彼らはそれぞれどんな体験をするのでしょうか?
それでは、はじめましょう。
ストーリー1:アニ子さんの場合
アニ子さんはアニメやゲームが趣味の、オタクな女性。
現在彼氏募集中のアニ子さん、ふとしたきっかけで「アニ街コン」というイベントが開催されるのを知りました。
「オタクだけの街コン…こんなのもあるのね」
興味を持ったアニ子さんは申し込むことにしました。
アニ街コン当日。
秋葉原に到着したアニ子さん。
指定されたお店に向かいます。
そこはちょっとお洒落な洋風居酒屋でした。
「へぇ~、秋葉原にもこんな感じのお店があるんだ」
そうなんです。ここ数年で秋葉原にも随分お洒落なお店が増えました。
「アニ街コンへようこそ!」
感じのいいスタッフが迎えてくれます。
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
スタッフに案内されて席に着きます。
隣には同じくらいの年代の女性が座っていました。
「始めまして、私、マチ子っていいます」
「こんにちは。アニ子です。よろしくね」
初対面ですこし緊張しましたが、同じ趣味を持つ同士、すぐに打ち解けることができました。
「こんにちは、よろしくお願いします」
しばらくすると、アニ子さんたちのテーブルに2人組の男性がやってきました。
「かんぱーい!」
スタッフさんの合図とともに、いよいよアニ街コンの開始です。
「あ、これ美味しそう♪」
ビュッフェ台にはよくある居酒屋メニューとはちょっと違った料理が並んでいます。
ドリンクも女性好みのカクテルやサワーが充実しているようです。
参加費がお手ごろだったので正直、料理やドリンクにはあまり期待していなかったアニ子さんですが、嬉しい驚きでした。
いよいよ会話スタートです。
ちょっと人見知りなアニ子さん。
ですが、2対2のグループトークは人数も多すぎず少なすぎず、ちょうどいい感じです。
アニ子さんも自分のペースで会話に参加できるので、気楽に話すことができました。
しかもみんなアニメやマンガなどが好きな人ばかり。共通の話題も簡単に見つかります。
好きな作品の話題や、オタク趣味以外の好きなこと。
休日の過ごし方。仕事の話。
楽しく話しているうちに、あっという間に時間が過ぎていました。
「盛り上がっているところすみません。そろそろ席替えの時間です。連絡先交換などされる方はお早めにどうぞ~」
スタッフさんのアナウンス。
「お話できて楽しかったです。よかったら連絡先交換しませんか?」
最後に男性が連絡先交換を持ちかけてきました。
アニ子さんも楽しく会話できたので、連絡先を交換することにしました。
その後席替えをはさみながら、別の男性たちと会話をしていきます。
ずっと隣にいるマチ子さんともすっかり仲良しになりました。
「ねぇ、別のお店に行ってみない?」
マチ子さんがいいます。
そういえば、街コンは複数のお店で開催されているのでした。
渡されたマップを頼りに、二人は次のお店へ向かうことにしました。
着いたお店は和風居酒屋。
どうやら女性側にいくつか空席があり、男性がテーブルに座って待っているようです。
「でも、こっちから話しかけるのはちょっとハードルが高いなぁ…」
だいぶアニ街コンの雰囲気に慣れてきたアニ子さん達ですが、やっぱり自分から積極的に話しかけるのは難しいようです。
「お席をお探しですか?こちらへどうぞ」
そんなアニ子さん達の雰囲気を察したのでしょう。スタッフさんが声をかけてくれました。
細やかな心遣いに感謝です。
「なんだかこの人、とっても話しやすいな…」
案内された席で知り合った男性が気になったアニ子さん。
話も合うし、雰囲気も素敵な感じです。
そろそろ終了の時間が迫ってきました。
「あの…もしよかったら連絡先交換してくれませんか?」
アニ子さん、最後にちょっと勇気を出してみました。
「ありがとう、嬉しいです。ぜひ交換お願いします」
お相手の男性も喜んで応じてくれました。
「これでアニ街コン終了となります。おつかれさまでした!」
スタッフさんの終了の合図。
こうしてアニ子さんの初めての街コン参加は終わりました。
連絡先を交換した男性たちとは今もメッセージをやり取りしています。
最後に交換した男性には、デートに誘われちゃいました。
マチ子さんとも今度一緒に遊ぶ約束をしてます。
「アニ街コン、参加してよかったな…」
「オタク友達で彼氏がいない子にも、今度教えてあげようっと」
大満足のアニ子さんでした。
ストーリー2:アニ夫さんの場合
アニ夫さんもアニメやゲームが趣味の、オタクな男性。
もちろん彼女募集中。
ふとしたきっかけで「○○○コン」というイベントが開催されるのを知りました。
「オタクだけの街コン…こんなのもあるんだな」
興味を持ったアニ夫さんは申し込むことにしました。
当日、指定された某所に到着したアニ夫さん。
「これって…普通の大手チェーンの居酒屋だよな…?」
すこし不安を感じながらも店に入ります。
スタッフさんに案内されて席に着きました。
「なんか…男…多くない?」
6人がけのテーブルに男性がアニ夫さんを含め4人座っています。
女性は2人。男女比なんと2対1!
他のテーブルも似たような状況みたいです。
「でも、街コンってこんなもんなのかもな…」
人のいいアニ夫さんはそう自分に言い聞かせて納得することにしました。
「かんぱーい!」
スタッフさんの合図とともに、いよいよイベントの開始です。
「う~ん、正直料理は…微妙…かも?」
ビュッフェ台に並んでいるのはなんだかアニメ仲間との宴会で出されるようなありがちな居酒屋メニューです。
好き嫌いのないアニ夫さんは美味しくいただきましたが、女性には受けないかもな…と思いました。
「まあ、今日参加したのはアニメ好きの女性とお近づきになるのが目的だから無問題!」
とっても人のいいアニ夫さんはそうやってまた納得するのでした。
いよいよ会話スタートです。
ですが、少ない女性をめぐって、男性陣にトークの主導権争いが発生!
人見知りなアニ夫さんはうまく会話をリードできず、ほとんど女性とお話しすることができませんでした。
ガツガツした他の男性たちに女性たちも若干引き気味です。
一見女性には沢山の男性と知り合えるメリットがありそうですが、1人で同時に2人の話し相手をするのは大変なようです。
気を取り直して店を移動することにしたアニ夫さん。
ですが、ここでも試練がアニ夫さんを襲います。
「こっちも男祭りかよ!」
なんということでしょう。
2件目のお店でも、男女比は2対1のようです。
さらには女性がいない、男性だけのテーブルもちらほら。
きっとかなりの間そうして男性だけで座っているのでしょう。ピリピリした雰囲気です。
「もういいや…」
アニ夫さんはなかばヤケになってその男性だらけのテーブルに座りました。
「お疲れ様です、お互い辛いですね~」
「そういえば、今期のアニメ何観てます?」
お酒を飲みながら、男同士で今日のイベントのグチやオタ話をすることに。
「これで○○○コン終了となります。おつかれさまでした!」
スタッフさんの終了の合図。
「早く帰って録画してたアニメ観よう…」
こうしてアニ夫さんの始めての街コン参加は終わりました。
良質な出会いの場とは?
いかがですか?
アニ子さんの参加した「アニ街コン」とかいうイベントに、参加してみたくなりませんか?(笑)
それに比べてアニ夫さん、可哀想ですよね。
判りやすくするために極端な例をあげてみましたが、これに似たようなイベントに私自身参加した経験があります(泣)
この2つのストーリーから、ポイントとなる点をあげてみましょう。
(1)気軽に参加でき
(2)話が盛り上がり
(3)沢山の異性の中から
(4)素敵な異性と知り合えて
(5)雰囲気がよくて
(6)できるだけ安価
…こんなところでしょうか。
良質な出会いの場とはこれらの条件を満たしたイベントである、とこのブログでは定義したいと思います。
もちろんアニ街コンもこういうイベントを目指します。
もちろん至らぬ点もあるかもしれませんが、志は高くありたいものです。
それでは良質なイベントであるために、アニ街コンは具体的に何をして、何をしないのか?
…それはまた次回以降に!